新銀行東京を作ったのは、石原慎太郎?

新銀行東京が生まれたのは、当時東京都知事だった石原慎太郎の肝いりであったことは、東京都民の大半が知っています。選挙公約で「中小企業向けの融資を主とする銀行の設立」を掲げた石原慎太郎氏は、選挙で当選すると早速既存の銀行を買収し、新銀行東京として自らの選挙公約を実現しようとしたのです。

実際にこのアイディアは、経済評論家の大前研一氏が持っていたアイディアだと言われています。都営銀行を持つことで、石原慎太郎氏の強い政治理念である「中小企業への貸し渋り対策」を改善し、それらの企業の体力が改善し利益を生み出し始めることで新銀行東京も利益を得られるようになるという、経済成長と同時に銀行そのものも成長できるイメージを持っていたようです。

ですが実際には事はうまくいかず、景気は低迷し、無担保融資は焦げ付き、新銀行東京そのものの経営が大きく傾いてしまう結果になりました。その後400億円の追加出資を行うなど、東京都としては今までに1,400億円の公的資金を導入していますが、まだまだ銀行の経営が安定するまでには時間がかかりそうです。

肝心の石原都知事ですが、前回の衆議院選挙に合わせて知事を辞職し、国政に復帰するために衆議院選挙に立候補した結果、再び衆議院議員となりました。後任の猪瀬直樹氏も徳洲会からの資金提供問題で辞任すると、再び東京都知事は選挙によって選ばれ、今では舛添要一氏が東京都知事に就任しています。新銀行東京の再建にあたる最高責任者がこうも入れ替わるようでは、今後の銀行経営にも少々不安が付きまといます。