新銀行東京が生まれた経緯

株式会社新銀行東京(しんぎんこう・とうきょう)は、東京都新宿区に本店を置く日本の銀行です。その名前のとおり、東京都を中心に取引エリアを有している銀行です。新銀行と言う名称のように、銀行の歴史としてはかなり浅い、つい最近できたばかりの銀行です。

新銀行東京が生まれたのは、政治家である石原慎太郎氏の発案がきっかけです。石原慎太郎氏は衆議院議員を務めるなど国会議員として知られていますが、同時に東京都知事としても長年東京都政を運営してきました。そんな石原氏が様々な選挙公約を掲げる中で、中小企業向けの融資に対応できる銀行の設立が掲げられ、選挙で当選した石原氏の肝いりで2005年(平成17年)に新銀行東京は誕生しました。

設立にあたっては新しい銀行を一から設立するのではなく、既存銀行であったBNPパリバ信託銀行を東京都の税金で株式を買収することで行いました。その強引な手法は東京都議会はもちろん、東京都民からも理解が得られない手法ではありましたが、石原氏の強引ともいえる政治手腕で銀行の設立にこぎつけました。

銀行の経営を安定化させるために、東京都が1000億円を出資し、あわせて民間企業数社からも出資を受け、資本金1187億円と言う状況でスタートしました。つまり税金を投入されている銀行でもあり、現在でも銀行株式の80%以上を東京都が保有する公営銀行の性質が強いです。

その後の経営は正直言って芳しくありません。選挙公約通り銀行を作り、中小企業に対して融資を行いましたが、その大半が焦げ付いてしまうなどの状態に陥り、新銀行東京そのものも発足後3年で資本金に匹敵する1000億円の累積赤字を抱えるはめになりました。その後公的資金の再注入などを行い、健全な銀行経営に移行できるよう、懸命の努力が続けられています。